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スパナポ、多摩川。 [本・映画]

関東を直撃した、あの台風から1週間が経ちました。あの日、通勤電車が鉄橋を渡る時に見た、多摩川のスゴさときたら、思わず「えぇっ!」と声がもれたくらいです。河川敷にある、野球のグラウンドまで激流と化していました。このグラウンドで行われる予定だった草野球の秋の大会は、整備のため、とりあえず順延です。状況によっては、中止になってしまうかも。

1週間も経てば、水も引き、川の方は普通に流れておりました。まだ多少にごっている感じはします。あの日は、川幅が3倍くらいになっていたというコトに、あらためてビックリです。

先週、スパゲッティーナポリタンが食べたくなりました。ピーマンと玉ネギを刻み、ハムを入れたかったのですが、ないので、ランチョンポークを入れました。塩コショウで味をつけ、トマトケチャップを。なんだか、とっても懐かしい味で、おいしかった...

川上弘美さんが、エッセイの中で愛惜を込めて(?)「スパナポ」と略していたので、
それに倣いました。

ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)

ゆっくりさよならをとなえる (新潮文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 文庫


昨日のお弁当。
鮭のバター焼きは、いつも塩コショウで味付けますが、この日は醤油味にしました。ネギとキノコを炒めたモノはクレイジーソルトです。
今日のお弁当。
ひさしぶりに疲れがたまったのか、寝坊しました。あわてて、おにぎり3つを握ります。おかずに、なんとか茹で卵をつけました。


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草野球、風人物語。 [本・映画]

4月30日(月)。晴れ。
夏日となったこの日は、草野球の試合でした。
野球場のある河川敷まで、小暗い小道を歩いて行くと、目の前がパッと開けて明るくなります。
まぶしい光と、気持ちの良い風。選手の声や、金属バットの打球音が聞こえてきます。

三振したのは仕方ないとして、中途半端なスイングをしてしまったのが、悔やまれます。
相手は強いチームで、結果は負けでしたが、とりあえず終わった後は生ビールを...

その日の夜。
山かけには、まぐろの赤身を入れたりしますが、本マグロの中落ちが安かったので。脂が乗っていて、やわらかくて、おいしい。昼間飲んでいるので、さっぱりしたモノも食べたくて、モヤシを、サッと炒めたモノも(卵入り)。
酒を飲みながら、最近好きな、こんなビデオも観ていました。「風使い」などというファンタジックな要素は(主人公たちはそういうチカラを持っています)、本編にはほとんど関わりがなく、独特の絵柄で、淡々と語られる日常が、なんだか良いなぁ...と。

風人物語 Vol.1

風人物語 Vol.1

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • 発売日: 2006/07/21
  • メディア: DVD


ある日の朝。
しましまのネコが、カメラを向けると、迷惑そうな顔でこちらを見ていましたよ...


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古道具 中野商店。 [本・映画]

あぁ、これは...たぶん、ヒカンザクラ。
薬師様の境内では、毎月第一日曜日に骨董市が開かれます。意外と盛況で、多くの人が狭い境内を行き交っています。

入り口の門の前から、所狭しと広げられたビニールシートの上に、古い着物やお皿、時計などが、わりと雑然と置かれています。
2~300円くらいのものから、ン万円のモノまで、なにもかも無造作です。欠けたお皿なども売られています。欠けたお皿なら、まだ分かるのですが、欠けたお皿のカケラの方も値段がつけられ売られているのが、今ひとつ解せません。
特に骨董趣味があるわけではありませんが、こうして眺めているのも楽しいものです。以前一度だけグラスを買ったコトがあります。冷酒用のグラスとして。
古道具、中野つながりで...
と言っても「中野」というのは、中野商店店主の中野ハルオさんコトです。「中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋、世代をこえた友情」などと、帯には書いてありますが、そこはそれ「川上節」。といった、うがった読み方をしてしまいましたが、2年後に中野商店の面々が再会するシーンに、心底ホッとしてしまいました。帯に書いてあった「幸福感あふれる」に思わず納得。

古道具 中野商店

古道具 中野商店

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/04/01
  • メディア: 単行本

昨日のお弁当。
一袋に6本入っていたソーセージを全部茹でてしまったら、こんなにたくさん。ソーセージと似ていて、よく分かりませんが、手前にスイートキャロットが入っています。


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夜のピクニック。 [本・映画]

社会人1年目の頃は「厳しい研修」などというモノが流行っていました(今はどうなのかな?)。
駅前で歌をうたうとか、大の大人が泣き出すとか...
自分の新人研修もそんな感じでした。場所は山梨県、富士山のふもと。2泊3日。
そんな研修の中に「夜間歩行」というモノがありました。各グループごとに、夕方5時頃出発し、「子供の落書きのような地図」を頼りにチェックポイントを通過する、オリエンテーリングのようなもの。
もちろん、そんな地図ではなかなか分かりません。先輩の話によると、朝方まで帰って来ないグループもあったとか。
小雨が降ってきたりして、カッパを着て歩きました。自分はこういうのが結構好きで、楽しかったので、斥候と称して走り回っていましたが...
そんな古い話を思い出しながら読了。

とある高校の、高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」という伝統行事。生徒達の様々な思いが交錯し、エピソードが語られつつ物語は進みます(もちろん歩きながら)。その丸一日。
自分が今読むには、少し気恥ずかしい気もする青春小説でしたが...

- 誰でも映画を見ている間は18歳に戻れます - 恩田陸

夜のピクニック

夜のピクニック

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 文庫


9月30日(土)より全国ロードショー。主演、多部未華子。
多部未華子?あ、以前観に行った映画ゴーヤーちゃんぷるーの子だ。
目の力が強い感じのする子でした...


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ストリート・オブ・クロコダイル、アリス。 [本・映画]

酒を飲み、自分で作った料理をつまみながら、ビデオを見る。なんてコトはよくやります。
週末のお手軽レジャー(?)です。

ソーミンチャンプルーを以前作った時に、茹で上がった素麺を、ろくに洗わずに使ったら、ずい分と粉っぽい感じがして、おいしくできませんでした。
なるほど、しっかり洗わないとダメなんだなぁ、と実感した次第。
もともとアニメは好きでしたが、この映画がテレビ紹介されているのを見て、衝撃(オーバーかな?)を受けた覚えがあります。人形を、気の遠くなるような手間をかけて、コマ撮りした動きと、その人形や美術などの造形的な、グロテスクとも言える美しさ。Amazonの商品紹介で見つからなかったので、持っているビデオを撮って、それっぽくしてみました。
ブラザーズ・クエイ監督。1986年作品。
そういった人形アニメがおもしろくて、いろいろ見ているうちに出会ったのが、ヤン・シュヴァンクマイヤー監督の「アリス」。その後、シュヴァンクマイエルという表記に変わったようです。もちろん、あの「アリス」です。劇場公開されて、しばらく経ってから、ビデオが欲しくなり探し回った記憶があります。絶版になったとか。あきらめかけていたところに、偶然、フリーマーケットで見つけて購入しました。でも、こちらはAmazonにありました。復刻したのかな?1988年作品。

ヤン・シュヴァンクマイエル アリス

ヤン・シュヴァンクマイエル アリス

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/02/23
  • メディア: DVD

不気味に不思議な世界は、やはりグロテスクで、でもちょっと可笑しい。ストーリーが分かるぶん、こちらの方が馴染みます。ジョン・テニエルのイラスト、そのままのイメージといった造形です。
確か当時は「ミニシアター」などという言葉はなく、「単館向け上映」などと言われていたように記憶しています。


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ゴーヤーちゃんぷるー。 [本・映画]

恵比寿ガーデンプレイス内にある「東京都写真美術館ホール」。ガーデンプレイスの路地裏(?)みたいな雰囲気の場所にありました。観て来た映画は「ゴーヤーちゃんぷるー」。以前、何度か西表島まで潜りに行ったコトがあります。その時、お世話になったダイビングショップの方が「1秒」くらい出ているというもので(3秒くらい写ってました)...

学校でのいじめをきっかけに引きこもるようになったひろみは、ネットで知り合った青年に会うために、西表島へ。そこは二歳のひろみを置いて家を出て行った母親が住む場所でもあった。西表島の自然や人と触れ合ううちに、ひろみは...と言えば、ありがちなお話。
当然、ひろみに感情移入できるハズもなく、なんて思いながら見ていたのです。

不治の病のため、島のホスピスで静かに死を迎えようとしている男性(下条アトム)がいました。発作の起きた時に彼を助けたコトにより、ひろみは彼と知り合います。ラスト近く、偶然道端で会った男性に、かじりかけのグアバの実を託されたひろみは無言でその場を走り去ります。

そして、その夜、彼は逝ってしまいます。その辺りから、ひろみが今まで抑えていた感情を吐露するシーン辺りまで...あれ?いつの間にか感情移入していたようです。不覚にも涙が...

映画鑑賞なんていうイベントですし、恵比寿ガーデンプレイスなんて初めてです。39階の展望レストランなんていう、普段ならまず入らないような店へ。大きな皿に小さく盛り付けられた料理。さすがにお上品で、おいしいですね。コース料理というのは順番に出てくるので、その間に生ビール(もちろんエビスです)を3杯ほど。ごちそうさまでした...

大きくおまけ。
39階から恵比寿駅、さらに遠くに新宿の高層ビル群を望む。


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この本が、世界に存在することに。 [本・映画]

角田光代さんの短編集。出勤の湘南新宿ラインの30分間で一気に読み終えてしまいました。
そして帰りの電車の中で2度目の読了。
読み易く、スッと入れるのは「本」を巡る物語だからでしょうか?

「旅する本」の異国の不思議な雰囲気と「さがしもの」が好きでした。

中学生の主人公が祖母に頼まれた本を探し回る「さがしもの」では、主人公が社会人になって、本屋に勤めるところで、なんだかいい気分になってしまいました。

こういうふうに短編集を読むと、自分の好みが改めて分かるなぁ、という気がします。

彼女の別の作品は1つしか読んでいませんが、ずい分雰囲気が違うなぁと感じました。

この本が、世界に存在することに

この本が、世界に存在することに

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本


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神様。 [本・映画]

新聞広告を見て、初めて川上弘美さんの作品を読んだのは「竜宮」でした(最近、文庫が出ました)。その時はガッツリ捕まれた感じではなかったのですが、後からデビュー作の「神様」という短編集を読んで、ガッツリ捕まれてしまいました。
表題作の「神様」の冒頭は、「くまにさそわれて散歩に出る。」ですよ!「くまにさそわれて」って...この文章で思いっきり引き込まれてしまいました。「コスミスミコ」に魅了され、「離さない」でホントにゾッとして鳥肌が立ちました。
それ以降、かなりはまってしまってます...

神様

神様

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 文庫


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銀河のワールドカップ。 [本・映画]

湘南新宿ラインで通勤しています。車中はいつも読書。
帰りは新宿で中央線下りに乗り換えて、帰宅します。

川端裕人さんの連載が「小説すばる」で始まりました。
タイトルで分かるようにサッカーにまつわる話で、以前に連載されてた作品とは少し雰囲気は違う感じです。

自分の好みではないかなぁ、と思いつつ読み進めていましたが、気付いた時には渋谷でした。

銀河のワールドカップ

銀河のワールドカップ

  • 作者: 川端 裕人
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 単行本


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からくりからくさ。 [本・映画]

3年ほど前に新潮文庫の本を買いました。本屋でパラパラと立ち読みして購入。梨木香歩さんの本を初めて読みました。それ以来、何度となく読み返してます。今日、その何度目かを読了しました。いつも静かに感銘を受けます...

からくりからくさ

からくりからくさ

  • 作者: 梨木 香歩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 文庫


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